営業職が辛い・しんどい!営業歴7年の私が思う理由と対処法

「なんで営業職ってこんなに辛くてしんどいんだろう 」と感じていませんか? 世間は不況だし上司には理不尽なことで怒られるし納得がいかないことも多いですよね。

私は営業職を7年以上つづけていますが、そのように思っていたことがありますので気持ちはすごくわかります。「会社に行きたくない」「営業職なんて自分に向いてない」と思うことは何度もありましたが、どうにか辞めずに今も営業職として働いています。

そんな経験をもとに、本記事では営業職が辛い、しんどいと感じる理由とその対処法について解説します。

記事を読むと辛さやしんどさは軽くなり、次に自分がどうすればいいのか具体的にわかっていくので、ぜひ読み進めてみてください。

1.営業職が辛い・しんどい6つの理由と対処法

営業職が辛くなったりしんどくなったりする原因は、人それぞれです。7年以上、営業の経験がある私が感じる理由は以下6つです。

◆営業職が辛い、しんどい理由
・成果を出せない
・上司のプレッシャーがきつい
・お客さんに冷たい態度を取られる
・無理やり売ることに心が痛む
・結果で判断されてしまう
・数字を取りつづけないといけない

理由の割合が多い順に説明するので、対処法と合わせて確認していきましょう。

1-1.成果を出せない

営業が辛いと感じる1番の理由は、成果を出せないことです。7年以上、営業職をつづけている私もこの点は、かなり同意できます。成果を出せないときは何とも表現しがたいストレスを感じますし、お客さんや同僚に申し訳なさを感じるからです。

結果を出している同僚のマネをする

そのためコンスタントに、結果を出しつづけることが大切です。今よりも結果を出すために、あなたよりも結果を出している人に、素直に相談してみてはいかがでしょうか?

アドバイスがもらえたら、ねばり強く実践してみてください。うまくいってもいかでなくても、その結果を報告するとフィードバックをもらえるため、結果を出せる可能性が高まります。

このように今よりも結果を出すには、何か改善する必要があります。そのヒントはあなたよりも結果を出している人にあります。

1-2.上司のプレッシャーがきつい

営業職の成果は数字で評価されてしまうため、ノルマを達成できないと上司から叱責を受けてしまいます。それがつづいてしまうと、最悪クビになる可能性もあります。

結果を出せていない自分が悪いと思いつつも、上司の言い方に必要以上にストレスを感じることも多いですよね。

私が以前働いていたコールセンターの会社では、管理者が受注を取れないスタッフに対して詰めていました。その職場の雰囲気に慣れないとすぐに辞めてしまう人も多かったため、職場環境はよくありませんでした。

人事に相談する

そこでおすすめなのが、会社の人事部に「あなたが働きにくいと感じていること」を伝えてみることです。人事部は会社の離職率を減らすことを考えているため、動いてくれることが多いでしょう。

もし部署やチームが替わることで、あなたが成果を出せるようになれば問題はありません。時間はかかっても、着実に結果を出せるようになればいいのです。

「結果を出さなくては」とあせる必要はありません。何もいわずに退職するよりは、まず相談して会社の対応にゆだねてみてください。

1-3.お客さんに冷たい態度を取られる

営業職で、コミュニケーション能力はとても大切です。しかしお客さんと、どうしてもウマが合わないときがあります。何となく対応が冷たいと感じることや、何かしらのいらがらせを受けることもあるかもしれません。

営業の経験が長ければ、誰しも一度は感じたことがあるのではないでしょうか。このようなことが積み重なると、気持ちがつらくなりますよね。

お客さんの信用を高める

お客さんとの距離感を縮めるには、そのお客さんに信用されることをおすすめします。そのためには、以下3点をチェックしてみてください。

◆お客さんの信用を高める方法
・時間や期限しっかりを守る
・返信を早くする
・相手の困りごとを解決する

これらは、お客さんの困っていることや興味のあることを察知し解決してあげることです。決してあなたの商品やサービスを買うことではありませんので注意が必要です。お客さんの信用を高める方法を日々コツコツ実践していくことで、相手にとってなくてはならない人になるでしょう。

1-4.無理やり売ることに心が痛む

成果を出す営業マンは、話術たくみに契約を取っていきます。しかし決して、ウソをついてるわけではありません。数字をつくるためにあえて、話をふくらませたりお客さんに無理やり契約をせまったりする場合もあるのです。

結果的に契約を取ったものの「お客さんに悪いことをしたな」と後悔の念にかられることが多くあります。このようなことがつづいてしまうと、営業職がウソをついてだます仕事だと思えてくるのです。

なかには意図的にウソをついて成果を出す人もいますが、いずれそのウソは会社にバレて明らかになるでしょう。

提案できているか見直す

営業職として大切なのは、提案している商品やサービスをよく知っていることです。お客さんの目線に立って、実際にどのように利用できて、どのようなメリットがあるかを話せれば問題ありません。

それをしっかりと伝えたうえで、買うかどうかを決めるのはお客さんです。あなたの提案内容がよければお客さんは買いますし、ニーズに合わなければ買いません。

そのため、あおったりウソをついたりすることなく、まっとうな営業をしていきましょう。

1-5.結果で判断されてしまう

営業職はノルマが達成できているかどうかで、仕事ができているか会社に判断がされてしまいます。いくら毎晩遅くまで仕事をしていたとしても、ノルマを達成できていないならば、評価されることはまずないでしょう。

これは本当につらいですよね。いくらがんばっていたとしても、成果を出せないことは私自身よくありましたので、痛いほどわかります。結果が出ないことにあせっていましたし、運が悪いなと思わざるえないこともありました。

自分の成長を楽しむ

できるようになったことにフォーカスしましょう。以前の上司に「できなかったことができるようになったことが成長だ」と教えられて、私は成果を出すことをあせらなくなった経験があります。

もちろん営業なので、運で契約が取れることもあります。しかし今できることを着実におこない、結果を出すべくして出している状態をつくることがベストです。

1-6.数字を取りつづけないといけない

私が営業職を7年以上つづけて感じることは、営業とは数字を取りつづける仕事だということです。私は電話営業をしていますが、1日、1週間、1か月の件数のためにやるべきことを意識して、常に数字をつくっています。

先月の成績が良くても、月が替わるとリセットされるため、再度0から数字をつくらなくてはなりません。過去のノルマを達成していると、毎月個人予算が増える傾向になるため、ゴールのないマラソンをしているようなイメージです。

また、たとえ過去の成績が良くても、その月の数字を落としていると上司から怒られてしまうこともあるため、理不尽に感じてしまいます。

長期視点で右肩あがりの成長をめざす

これまでの自身の成長を振り返ってみましょう。新人のときにできなかったことが、今ではできるようになっているはずです。

仮に昨日よりも0.1%ずつ成長しているとします。すると成長率は、

・1週間では100×1.01の7乗=100.7

・1カ月では100×1.01の30乗=103.0

と大きな変化ではありませんが、1年後には1.44倍(100×1.01の365乗)、3年後には約2倍(100×1.01の1,095乗)成長していることになります。

◆日々0.1%の成長

参考:「みなと神戸コーチングオフィス|日々0.1%の成長 20年後には1500倍の成長」を元に著者が作成

とくにゲーム感覚で成長を楽しめると気が楽です。ゲームならゲームオーバーしても再度やり直せますよね。仕事の場面ではたくさん失敗することがあると思います。しかし「また勉強できて成長できる」と前向きにとらえられると、成長が早くなります。

一発逆転をもとめず、日々コツコツやっていきましょう。

2.営業職が辛い、しんどいときのパターンチェック

ここからは営業職が辛い、しんどいと感じるときの対処法についてお伝えします。

まず確認してもらいたいのが「あなたが辛い、しんどくなるときのパターン」を知ることです。これがわかると事前に対策を打てるからです。

7年以上、営業職をしている私ですが、営業活動をしているときに何度も営業の仕事を辛い、しんどいと感じています。

下記は私のパターンとなりますが、参考にしてみてください。

2-1.成果を出せないとき

営業職をしている以上、この理由は切っても切り離せないでしょう。

私の場合、成績が良かった月の翌月に成績が落ちることがよくあります。先月がんばったから少しゆっくりしたいと思い、危機感を持たずに営業をすると契約を取れません。そこで気を引きしめて、月初から数字をつくりにいきましたが、あまり結果が変わりませんでした。

そのため、職場で私よりも結果を出している人に相談したところ「モチベーションは関係なく今のお客さんに集中している」という回答でした。

社内でトップの成績を出している営業マンの考えはシンプルで学びになります。

2-2.理不尽な目にあったとき

電話営業をおこなうコールセンターの現場では、責任者の判断で、受注を取りやすいリストを一部の人間に割り当てられることがあります。

現場で貢献できている人に電話させるのは理解できますが、その責任者の好みで決められてしまうことがあるのです。そのときは「この人にいいリストを電話させるのはもったいない」と思わざるをえません。

同じアポインター(電話する人)であればフェアにするべきと思っているため、どうしても我慢ができません。しかし私には権限がないため、その理不尽を受け入れて結果を出すことに注力するようにしています。

コールセンターでよく起こることですが、ほかの営業会社でも少なからず似たようなことはあるでしょう。

このように私の場合「周りを気にせずに今の電話とお客さんに集中する」ことが対策になるのです。周りを気にし始めると営業職が辛く、しんどくなってしまうため気をつける必要があります。

3.営業職には楽しさややりがいもある

営業が辛い、しんどいと感じてしまうと悪い部分にフォーカスがいってしまいますが、営業職には楽しさややりがいも必ずあるはずです。

以下の記事では営業職のやりがいや魅力を、著者の体験談をもとにまとめています。これを読まないと営業職の辛さやしんどさしか感じなくなってしまうでしょう。

営業職の辛さやしんどさもあるし、楽しさややりがいもあると感じられることが大切です。あなた自身を客観視できるようになると気持ちが楽になります。

4.今の営業職から部署異動や転職をする

最後の方法としては部署異動や転職をする方法です。

世の中には営業が得意な人もいれば苦手な人もいます。得意な人であればすぐに成果を出せますが、苦手な人だといくらがんばっていも成果を出すのに時間がかかってしまいます。

4-1.今の会社で部署を異動する

まずおすすめなのが、部署を異動することです。理由は転職より手間や労力もかからないからです。日中働きながら転職活動をするのは、思いのほかたいへんななことです。

営業職といっても多くの種類があります。あつかう商材やお客さんによっては、営業のやり方が変わってきます。そのため自分に合った方法であれば、成果を出すことは難しくはありません。

とくに大企業であれば、複数の営業部署があることが多いため選択の余地があります。

場合によっては営業部以外の部署をすすめられることもありますが、まずは会社に相談してみましょう。

4-2.転職をする

部署の異動が希望通りにならない場合は、転職してください。社員数が少ない中小企業だと部署の異動がそもそもできないこともあるため、その場合は転職するほかありません。しかし転職には、多少なりともリスクがともないます。

営業職をつづけるか別の職種で選ぶかで道は変わってきます。

4-2-1.営業職をつづける場合は業界選びが大切

営業職をつづける場合、営業に力を入れてなくても会社がもうかっているかどうかで判断してください。なぜならもうかっていれば、その会社の商品やサービスは圧倒的なシェアがあり、お客さんのニーズもあるため売りやすい環境にあるからです。

電気やガスといったインフラ系や食品や化学などのメーカーは、営業活動がたいへんではありません。しかし保険会社や不動産会社は、レッドオーシャン(競争の激しい市場)のため営業側のスキルが非常に問われます。ノルマが高く飛び込み営業をさせる会社も多いため精神的に疲れやすいですが、結果を出せると年収1,000万円以上稼げます。

4-2-2.別の職種を選ぶのは間違っていない

営業職以外の道を検討しているあなたの判断は、決して間違っていません。辛いことをやりつづけると肉体的にも精神的にも疲れますし、最悪うつ病になってしまう可能性もあります。

自分が活躍できる場を見つけるのは甘えではなく、とても大切な考えです。

5.しんどくても私が営業職を7年以上続けられている理由

私の営業職としての7年間は苦難の連続でした。成果を出せるまで人よりも時間がかかりましたし、それからもアップダウンがいくつもあり、何回も営業職が辛い、しんどいと感じていました。

それでもここまでやれているのは、営業の楽しさややりがいを知って自分の成長を楽しめるようになってきたからです。営業職はほかの職種よりも稼ぎやすいことがメリットですが、それ以上に人間誰しもがスキルとして持っていた方がいいことを学べる仕事だと思っています。

私にもできたのであなたにもきっとできるはずです。応援してますよ!